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にわかによるギャルゲー(基本エロゲ)の感想

枯れない世界と終わる花 感想

SWEET&TEAから2016年発売の「枯れない世界と終わる花」の感想です。ミドルプライスゲーです。

毎度のことですがネタバレあるので注意。

 

 

 

 

 

あらすじ

このゲーム、個別ルートを進めていく所謂王道タイプの進行ではなくて、ストーリー自体は一本道です。途中の選択肢で誰と恋仲になるかを選ぶと、途中とED後に選んだヒロインの個別シナリオが追加される形式になっています。

 

 

 

 

三姉妹、ハル・コトセ・ユキナは天使の力を宿しています。彼女たちは啓示のあった人間を花にするという役目を背負っています。天使の力は人間には有り余る力であるため、彼女たちは代償に何かしらの感情を失っています。

主人公ショウはレンと共に彼女たちを救うべく、三人の経営する喫茶店で住み込みバイトすることになります。

 

後々判明することですが、ハル達三人は子供の頃ショウという名の人物と暮らしていました。そこには三人が忘れてしまったもう一人の子供、アキトもいました。

 

 

 

コトセ編

三姉妹の長女であるコトセは"悲しい"の感情を失っています。そんなコトセを救うため、コトセの友達であり慕っている作家のマヤと協力することになります。マヤも啓示で長くないことを悟っていました。

マヤからマヤの命を込めた最後の物語を受け取り、マヤと別れたコトセは"悲しい"を思い出し、コトセから天使を取り出すことに成功します。

 

 

ユキナ編

三姉妹の三女ユキナは明るく振る舞っていますが実は"楽しい"の感情を失っていて、明るいフリをしていたことが判明します。

そんなユキナを娘のように大事にしてくれるアカリさんという人がいます。やがてアカリさんも花になり世界の一部となる日が来ます。ユキナは彼女との別れを通じてお母さんのショウにまた会いたいと思っていることに気づきます。

ショウはユキナを教会へ連れて行き、灰になった彼女を見せます。そして楽しかった日々を思い出させ、ユキナの羽を回収します。

 

ハル編〜ED

ハルはコトセやユキナの羽を回収していたことを知っていましたが、ハル自身の羽を渡そうとしてくれません。

 

回想で主人公の正体がアキトであることが判明します(ユキナ編で勘づく人は勘づくと思いますが)。アキトとハルはショウと出会う前は二人で生きぬいていていました。

また、ショウは天使の役目を一人で背負っていました。やがてショウが天使の力に侵され4人の前から姿を消します。

その後3姉妹は病に倒れます。3人を救うためアキトはショウから聞いた神様(月虹花)の所へ向かいます。神様はアキトと3人の絆を代償に病を治しますが、三人に天使の力を植え付けます。

アキトは自分のことを忘れてしまった3人の下を去ります。その後、アキトは天使の力でやがて3人が灰になることを知り、再び神様の所へ行き、悲しいことのない世界を願います。アキトは月虹花に取り込まれますが、ショウに救われ目を覚まします。

 

アキトとの絆を代償にした時点で3人はアキトについての記憶を失いましたが、ハルは日記を書いていたためアキトの存在を知っていました。また主人公がアキトであることも気づいていました。

主人公はハルが羽を捨てたいと思ったことを悟りハルの羽を回収します。

 

 

3枚の羽を回収したアキトはレンと月虹花の所へ行きます。レンは神様であり、アキトの願いを叶える手伝いをしていました。アキトはレンの羽も回収し、レン含めた皆が救われることを願います。

アキトは力を使い消えかけますが、ハル達や世界の一部となったショウ達に助けられます。

 

5人は教会の地下室で灰になって眠り続けていたショウを埋葬し、悲しいことのない新しい世界で平和に暮らしていくべく、自分達の道を踏み出していきます。

 

 

 

 

 

感想

あらすじのとこでも書きましたが、3人や世界を救うまでのシリアスがメインで恋愛は二の次って感じです。更に恋愛パートは基本Hしてるだけなので恋愛要素を求めてる人には向かないかもしれません。

 

  • ストーリー性:○

ユキナ編で判明するまで、過去回想に出てくる"ショウ"と"アキト"が一体誰なんだろうって考えてたら実は"ショウ"は女性だったっていうね。叙述トリックになってました。まあコトセ編に出てくるCGで少し写ってる"ショウ"の髪が長かったのでもしや…?とは思っていたのですが。

ただ、このゲームの気になるところとして、短さが目立ちました。前までいろとりどりシリーズやってた反動もありますが、平均的に見ても結構あっさりとしたストーリーです。テンポよく進むと言えばそうなんですが、もうちょっと何かあっても良かったかな…?というか恋愛要素をもう少し入れて欲しかったです。

 

  •  キャラクター性:◎

サブキャラ含め好きな人が多かったです。個人的にはレンが好きです。僕は決してロリコンじゃないですが。レンは性格仕草声(容姿)全てにおいて可愛いです。容姿に括弧がついてるのは僕がロリコンじゃないからというアピールです。

 

  • イラスト・背景:◎

三重丸付けたいくらい素晴らしいです。特に背景絵は物凄い完成度で別途鑑賞していたいくらいクオリティが高いです。

 

  • 音楽:○

BGM等は割りかし普通な感じですが(無音のシーンも多かった)、OPが良かったので○です。僕はOPでこのゲームを知りました。AiRIさんの曲の中でも1,2を争うレベルで好きです。

 

 

  •  総評

短いことに目を瞑れば無難な良作なのではないでしょうか。個人的にはストーリーも良かったと思いますが、とにかく絵が綺麗で感動しました。流石最近のゲームって感じです。